オナ禁 リセット 抜いてしまったあなたへ
気持ちよかったですか？
スッキリしましたか？
スッキリしましたか？
なにせずっと我慢し続けたのですから、それを一気に発散するのはさぞかし堪らなかったことでしょう。
おかず探しに何時間も費やして、ようやく見つければ早速ズボンを抜いて。
クライマックスのシーンまで溜めて、溜めて、溜めて…………よし今だ！
……と、画面の向こうの女の子目がけて禁欲のよって蓄積され圧縮された欲望の塊を一気に解き放つ。
オナ猿の男にとってこれほど快感を感じる瞬間はありません。
…ですが、今はどうですか？
満足ですか？
幸せですか？
あなたの欲求は満たされましたか？
あなたは今幸福を感じてますか？
……違いますよね？
今、あなたが感じているのは「幸福感」「満足感」「充実感」だなんて、そんな心地よいものではないはずです。
「虚無感」「無力感」「絶望感」……「悔しさ」「切なさ」「情けなさ」
こういったところでしょうか。
今まで一生懸命に積み重ねてきたものを、ほんの一瞬魔がさしただけで全て失ってしまった。
今日まで必死になって耐え続けたにもかかわらず、ほんのひと時の快感との引き換えに奪われてしまった。
それが全て、今「0」になったわけです。
辛いですか？
苦しいですか？
……そんなこと、聞くまでもない。
あなたが今どんなに悔しい思いをしているか。
あなたが今どれほど苦しい思いをしているか。
まるで自分のことのようによくわかります。
あなたは今、血眼になって自分を責めているはずです。
「どうして我慢できなかったんだ！」「あと少し我慢すればこうなっていたはずなのに！」
「なんであの程度のことが我慢できなかったんだ！！」「あぁ、なんて情けない！！」
あなたは自分が許せない。情けない自分が腹立たしい。
そう、憤りを感じていることでしょう。
でも、もういいんですよ。
そんなにまで自分を責めないでください。
あなたは十分にがんばりました。
今までの自分を越えようとして、自身のリミットをさらに突破しようとして……
頑張って、頑張って、頑張って、頑張って……
ひたすらにがんばり続けて……
その結果、とうとう限界がきてしまった。
頑張りすぎたんです。仕方がなかったんです。
本来ならとっくに止まっていたはずなのに、それでも走り続けて……
とっくに底をついた燃料の代わりに、気合いと根性を燃やして費やして……
そして、今、あなたはついに力尽きたのです。
ここまで本当にお疲れ様でした。
もう十分です。もう、十分すぎるほど頑張りました。
今日はもう、ゆっくり休みましょう。
今日ぐらいは、ダンベルを、ランニングシューズを、重りを置いて
なにもかも忘れて、ただ、休みましょう。
お風呂にゆっくり浸かってください。
美味しいものをたくさん食べてください。
好きな音楽をたくさん聞いてください。
お気に入りの映画を思う存分みてください。
好きなだけ楽しいことをしましょう。
五感すべてを、あなたの好きなもので満たしてください。
そうやって、また
明日から頑張ればいいんです。
あなたはもう、ただのオナ猿じゃない。
今日は失敗しましたし、また1からのスタートになりますが
あなたは既に、走り出しているのです。
いつまでも偽りの快楽に溺れている猿の群れの中から、たった一人目を覚ましているのです。
今のあなたは確かにオナ猿です。
しかし、その瞳には確かなゴールを映し出しています。
未だ見えない栄光を見据えているのです。
私が言いたいのは、あなたはただの猿ではないということです。
オナニーという、終わりなき快楽の夢から覚め
現実という過酷な道を、長く険しいオナ禁と言う名の修羅の道を
それでも挑み、走り、駆けぬけんと、ただ一人立ち上がった……
覚醒したオナ猿なのです。
たった一度の失敗がなんですか？
そんなにダメなことですか？
何度転んでもいいし、何度間違えてもいいんです。
あなたはただ、諦めなければ、それでいいんです。
諦めなければ、敗北はありません。
成功するまで挑戦し続ければ、失敗など無いのです。
一度休み、寝て、朝になって……
カーテンを開け、起き上がり、立ち上がったその瞬間にーー
あなたの成功は確定します。
だから、今日はもう休みましょう。
いつまでも自分を責めてないで、さっさと寝てください。
明日から頑張るために、今日を休息に費やすのです。
今日はもう、おやすみなさい。
それでは、また明日。
